【風(3)女の生き方】そこそこ主義、ストレスなく“カヤマー”(産経新聞)

 《女の生き方。いつの時代もみんなが悩んでいるテーマですね》と、48歳の女性からメールをいただいた。この女性のように感じる読者は多いようで、結婚や仕事、出産、育児など、たくさんの視点から「女の生き方」についてのご意見が届いている。

 さて前回は勝間和代氏と“カツマー”をご紹介したので、今回は対する香山リカ氏と“カヤマー”について。

 香山氏は、勝間氏より8つ年上の昭和35年生まれ。精神科医で立教大教授、現代人の心の問題に関する本を多数執筆している。

 プロフィルからは、勝間氏と同じく“デキる女”もイメージしてしまうけど、自らの生き方について「努力は嫌い」「人生の目標もない」などと率直に語り、頑張りすぎない人生を肯定的にとらえている。

 「人生に目標がない」ことと似て、実は“カヤマー”にはこれといった明確なスタイルはない。強いて言えば、「人生は人によって色々」で「成功や幸せはそこそこでいい」と感じる人たちだろうか。

 筆者の知人にも、“カヤマー”に共感する女性がいる。

 「前より自然体でいられるようになったの」と話す彼女は24歳。大学を卒業し、システムエンジニアとして2年間働いていたが、激務で体調を崩して退社。現在は児童館でアルバイトをしている。

 「手に職をつけようと思って働いたけど、長時間労働で休みもなく、ストレスで吐いたり眠れなくなったりして、最後は入院した。今は収入の不安はあるけど、楽しいしやりがいを感じている」と充実した人生を送っているのだという。

 香山氏は「頑張らない」理由の一つを著書「しがみつかない生き方」(幻冬舎)で、「努力したくてもできない人もいる」「努力しても思い通りにいかないこともある」と語っている。文字通り頑張らないわけでじゃなくて、“カツマー”とは違う頑張り方があると言いたいのだろう。

 冒頭のメールの女性もこう書いている。

 《いろいろ考えて、自分の生き方を見つけるしかない。頑張っている女性は、きれいで、いいじゃん》

 あなたをきれいに輝かせているのは、どんな生き方ですか?。(奈)

      ◇

Eメール Kaze@sankei.co.jp FAX 06−6633−1940 郵送 〒556−8661(住所不要)産経新聞社会部「風」 お便りには、ご自身の電話番号、年齢を明記してください

【関連記事】
「子供を愛せない」日本の病
滝クリが宣戦布告!?「私はマイペース」
私生活も“カツマー” 努力主義…幸せ?
治療・おしゃれ…ペット愛 不況知らず
走ることは生きること実感 マラソンを通じて社会貢献
外国人地方参政権問題に一石

近所住民「まさか」 堺1歳男児死亡 病院搬送すでに冷たく(産経新聞)
JR西社長 国交相に改善状況報告 報告書漏えい問題で(産経新聞)
帆船「あこがれ」で上海万博へ 大阪市、親善大使の高校生募集(産経新聞)
今月下旬の訪韓検討=中井拉致担当相(時事通信)
民主党 桂きん枝氏を擁立へ…参院選比例代表(毎日新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。